今回はパンフレット制作に使用される印刷用紙をご紹介したいと思います。パンフレット制作に使用される用紙には一般的に用いられる用語とは違った言葉も少なくなく、いきなり出くわすと面食らうことも少なくありません。一緒にパンフレット制作に関する用語を含めて勉強していきましょう。
[パンフレット制作;用紙の種類]
印刷の際に用紙の選択は印刷物の仕上がりに非常に影響を与えます。印刷用紙が違えば、インクの乗りや反射率が異なるため、同じデータでも仕上がりが違ってきます。
◆アート紙
表面に光沢が出るように加工した塗工紙の一種で、色の再現性が高く、美術書、カレンダー、雑誌の表紙などに用いられる比較的高級な印刷用紙です。
◆コート紙
上記のアート紙と同じく、塗工紙のひとつです。アート紙に次いで高価な印刷用紙で、美術書、ポスター、パンフレット、またカラーページに使用されます。パンフレット制作の際には選択候補の一つに挙がる印刷用紙です。
◆マットコート紙
コート紙と同じく表面をコーティングした印刷用紙です。しかし、アート紙やコート紙と違い表面のツヤを消してしっとりとした質感と手触り感があり、落ち着いた雰囲気を演出してくれます。光沢がなく光を反射しないため、可読性に優れています。
◆上質紙
コーティングを施していない印刷用紙です。コート紙やマットコート紙などの塗工紙に比べて発色は落ちます。
このように印刷用紙には様々な種類があり、用途によって使い分けられます。読ませるパンフレット、魅せるパンフレットによって用紙を変えることがパンフレット制作には欠かせないポイントだと云えます。
今回はパンフレット制作のための基礎知識として印刷用語の勉強をしていきましょう。
キレイにパンフレットを制作するためには、基本的な印刷用語の理解は欠かせません。一緒に印刷用語を勉強していきましょう。
[印刷用語;トンボ]
印刷用語なのに”トンボ”と聞いてもピンとこないですよね。あまり馴染みのない言葉かもしれません。もちろん昆虫のトンボはご存知だと思いますが、あながち関係ないとは言えないんですよ~。
印刷制作物は、仕上がりサイズよりも少し大きめの紙に印刷し、後で断裁・製本して仕上げるのが一般的です。断裁、製本、多色刷りの指標として付けるマークのことをその形からトンボといいます(十字に直線が重なっています)
[印刷用語;断ち落とし、断ち切り]
パンフレット制作の場合、紙の端まで印刷されていますが、大きめの紙に印刷して裁断して仕上げるため端まで上手く塗られているというわけです。一般的なパンフレットのように端まで綺麗に塗られている印刷制作物を『断ち落とし』とか、『断ち切り』と云いますが、大きめに印刷したものを裁断することからこのように呼ばれています。
[印刷用語;塗り足し]
写真やイラスト、網、パターンなどの図版原稿をページいっぱいに配置したいとき、原稿サイズより3ミリ以上はみださせて配置しますが、その部分を「塗り足し」といいます。この塗り足しが無いと、断ち落とししたときに白地が見えてしまって綺麗に仕上げることができません。
会社案内パンフレット、会場の案内パンフレット、駅の観光所案内パンフレットなどパンフレットといっても用途は様々です。こうしたものにはいくつか呼び名があって、印刷業界では『パンフレット』、『リーフレット』、『フライヤー』、『チラシ』などと使い分けることがあります。
どれも聞いたことがあっても、どのような違いがあるかご存知でしょうか。
どれも会場案内や会社案内、など手に取って見てもらう類のものですが、一応説明しておきましょう。
◆パンフレット
案内・説明・広告などを記載した紙を小冊子状に綴った制作物
◆リーフレット
案内・説明・広告などを記載した一枚刷りで折の入った制作物
◆フライヤー
案内・説明・広告などを記載した一枚刷りの制作物(チラシよりも若干厚め)
◆チラシ
案内・説明・広告などを記載した一枚刷りの制作物
だいたい上記のように分類できると思います。いずれも、会場や商品の案内、説明、広告を印刷したものですが、チラシから始まってパンフレットが一番手の込んだ制作物になっていきます。パンフレットもリーフレットも仕上がりに大きな違いはありませんが、パンフレットが中綴じ加工が必要になる分だけ、制作料金がかかってしまいます。
ページ数を増やしたいが中綴じ加工までは手の込んだことをしたくないという場合には、A3で印刷したリーフレットを2つ折りにして、中にA4サイズのフライヤーを何枚か挟んで1セットにするという制作方法もあります。